Excel のページ設定を適切に行うことは、ワークシートを見栄え良く、プロフェッショナルに仕上げる上で重要なステップです。レポートを印刷する場合でも、デジタル形式で共有する場合でも、余白や印刷の向き、用紙サイズ、スケーリングなどのオプションをカスタマイズすることで、データを明確かつ効果的に提示できます。この記事では、Spire.XLS for Java を使用して、Java で Excel ページ設定をプログラム的に実行する方法について説明します。
- Java で Excel ワークシートの余白を設定する
- Java で Excel ワークシートの印刷の向きを設定する
- Java で Excel ワークシートの用紙サイズを設定する
- Java で Excel ワークシートの印刷範囲を設定する
- Java で Excel ワークシートの拡大縮小印刷を設定する
- Java で Excel ワークシートをページに合わせて調整する
- Java で Excel のヘッダーとフッターを設定する
Spire.XLS for Java をインストールします
まず、Spire. XLS for Java を Java プロジェクトに追加する必要があります。JAR ファイルは、このリンクからダウンロードできます。Maven を使用する場合は、次のコードをプロジェクトの pom.xml ファイルに追加する必要があります。
<repositories>
<repository>
<id>com.e-iceblue</id>
<name>e-iceblue</name>
<url> https://repo.e-iceblue.com/nexus/content/groups/public/</url>
</repository>
</repositories>
<dependencies>
<dependency>
<groupId>e-iceblue</groupId>
<artifactId>spire.xls</artifactId>
<version>14.12.0</version>
</dependency>
</dependencies>
Java で Excel ワークシートの余白を設定する
Spire.XLS for Java の PageSetup クラスを使用すると、Excelワークシートのページ設定オプションをカスタマイズできます。setTopMargin()、setBottomMargin()、setLeftMargin()、setRightMargin()、setHeaderMarginInch()、setFooterMarginInch() メソッドを利用して、上、下、左、右、ヘッダー、フッターの余白を調整できます。手順は以下の通りです。
- Workbook クラスのオブジェクトを作成します。
- Workbook.loadFromFile() メソッドで Excel ファイルを読み込みます。
- Workbook.getWorksheets().get(index) メソッドを使用して特定のワークシートを取得します。
- Worksheet.getPageSetup() メソッドでワークシートの PageSetup オブジェクトにアクセスします。
- PageSetup.setTopMargin()、PageSetup.setBottomMargin()、PageSetup.setLeftMargin()、PageSetup.setRightMargin()、PageSetup.setHeaderMarginInch()、PageSetup.setFooterMarginInch() を使用して余白を設定します。
- Workbook.saveToFile() メソッドを使用して変更後のブックを新しいファイルに保存します。
- Java
import com.spire.xls.ExcelVersion;
import com.spire.xls.PageSetup;
import com.spire.xls.Workbook;
import com.spire.xls.Worksheet;
public class PageMargins {
public static void main(String[] args) {
// Workbookオブジェクトを作成
Workbook workbook = new Workbook();
// Excelファイルを読み込む
workbook.loadFromFile("Sample.xlsx");
// 最初のワークシートを取得
Worksheet sheet = workbook.getWorksheets().get(0);
// ワークシートのPageSetupオブジェクトを取得
PageSetup pageSetup = sheet.getPageSetup();
// ワークシートの上下左右の余白を設定
// 単位はインチ (1インチ = 2.54 cm)
pageSetup.setTopMargin(1);
pageSetup.setBottomMargin(1);
pageSetup.setLeftMargin(1);
pageSetup.setRightMargin(1);
pageSetup.setHeaderMarginInch(1);
pageSetup.setFooterMarginInch(1);
// 修正したワークブックを新しいファイルとして保存
workbook.saveToFile("output/Excelのページ余白を設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
workbook.dispose();
}
}
Java で Excel ワークシートの印刷の向きを設定する
PageSetup.setOrientation() メソッドを使用すると、印刷時のページの向きを指定できます。「縦方向(Portrait)」と「横方向(Landscape)」の2種類のオプションがあります。手順は以下の通りです。
- Workbook クラスのオブジェクトを作成します。
- Workbook.loadFromFile() メソッドで Excel ファイルを読み込みます。
- Workbook.getWorksheets().get(index) メソッドを使用して特定のワークシートを取得します。
- Worksheet.getPageSetup() メソッドで PageSetup オブジェクトにアクセスします。
- PageSetup.setOrientation() メソッドを使用して印刷の向きを設定します。
- Workbook.saveToFile() メソッドを使用して変更後のブックを新しいファイルに保存します。
- Java
import com.spire.xls.*;
public class PageOrientation {
public static void main(String[] args) {
// Workbookオブジェクトを作成
Workbook workbook = new Workbook();
// Excelファイルを読み込む
workbook.loadFromFile("Sample.xlsx");
// 最初のワークシートを取得
Worksheet sheet = workbook.getWorksheets().get(0);
// ワークシートのPageSetupオブジェクトを取得
PageSetup pageSetup = sheet.getPageSetup();
// 印刷の向きを横方向に設定
pageSetup.setOrientation(PageOrientationType.Landscape);
// 修正したワークブックを新しいファイルとして保存
workbook.saveToFile("output/Excelのページの向きを設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
workbook.dispose();
}
}
Java で Excel ワークシートの用紙サイズを設定する
PageSetup.setPaperSize() メソッドを使用すると、印刷時の用紙サイズを選択できます。選択可能なオプションには、A3、A4、A5、B4、B5、レター(Letter)、リーガル(Legal)、タブロイド(Tabloid)などがあります。手順は以下の通りです。
- Workbook クラスのオブジェクトを作成します。
- Workbook.loadFromFile() メソッドで Excel ファイルを読み込みます。
- Workbook.getWorksheets().get(index) メソッドを使用して特定のワークシートを取得します。
- Worksheet.getPageSetup() メソッドで PageSetup オブジェクトにアクセスします。
- PageSetup.setPaperSize() メソッドを使用して用紙サイズを設定します。
- Workbook.saveToFile() メソッドを使用して変更後のブックを新しいファイルに保存します。
- Java
import com.spire.xls.*;
public class PaperSize {
public static void main(String[] args) {
// Workbookオブジェクトを作成
Workbook workbook = new Workbook();
// Excelファイルを読み込む
workbook.loadFromFile("Sample.xlsx");
// 最初のワークシートを取得
Worksheet sheet = workbook.getWorksheets().get(0);
// ワークシートのPageSetupオブジェクトを取得
PageSetup pageSetup = sheet.getPageSetup();
// 用紙サイズをA4に設定
pageSetup.setPaperSize(PaperSizeType.PaperA4);
// 修正したワークブックを新しいファイルとして保存
workbook.saveToFile("output/Excelの用紙サイズを設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
workbook.dispose();
}
}
Java で Excel ワークシートの印刷範囲を設定する
PageSetup.setPrintArea() メソッドを使用すると、印刷する特定の範囲を定義できます。手順は以下の通りです。
- Workbook クラスのオブジェクトを作成します。
- Workbook.loadFromFile() メソッドでExcelファイルを読み込みます。
- Workbook.getWorksheets().get(index) メソッドを使用して特定のワークシートを取得します。
- Worksheet.getPageSetup() メソッドで PageSetup オブジェクトにアクセスします。
- PageSetup.setPrintArea() メソッドを使用して印刷範囲を設定します。
- Workbook.saveToFile() メソッドを使用して変更後のブックを新しいファイルに保存します。
- Java
import com.spire.xls.ExcelVersion;
import com.spire.xls.PageSetup;
import com.spire.xls.Workbook;
import com.spire.xls.Worksheet;
public class PrintArea {
public static void main(String[] args) {
// Workbookオブジェクトを作成
Workbook workbook = new Workbook();
// Excelファイルを読み込む
workbook.loadFromFile("Sample.xlsx");
// 最初のワークシートを取得
Worksheet sheet = workbook.getWorksheets().get(0);
// ワークシートのPageSetupオブジェクトを取得
PageSetup pageSetup = sheet.getPageSetup();
// ワークシートの印刷範囲を "A1:E5" に設定
pageSetup.setPrintArea("A1:E5");
// 修正したワークブックを新しいファイルとして保存
workbook.saveToFile("output/Excelの印刷範囲を設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
workbook.dispose();
}
}
Java で Excel ワークシートの拡大縮小印刷を設定する
ワークシートの内容を元のサイズの特定の割合に拡大または縮小するには、PageSetup.setZoom() メソッドを使用します。手順は以下の通りです。
- Workbook クラスのオブジェクトを作成します。
- Workbook.loadFromFile() メソッドで Excel ファイルを読み込みます。
- Workbook.getWorksheets().get(index) メソッドを使用して特定のワークシートを取得します。
- Worksheet.getPageSetup() メソッドで PageSetup オブジェクトにアクセスします。
- PageSetup.setZoom() メソッドを使用してスケーリング係数を設定します。
- Workbook.saveToFile() メソッドを使用して変更後のブックを新しいファイルに保存します。
- Java
import com.spire.xls.ExcelVersion;
import com.spire.xls.PageSetup;
import com.spire.xls.Workbook;
import com.spire.xls.Worksheet;
public class ScalingFactor {
public static void main(String[] args) {
// Workbookオブジェクトを作成
Workbook workbook = new Workbook();
// Excelファイルを読み込む
workbook.loadFromFile("Sample.xlsx");
// 最初のワークシートを取得
Worksheet sheet = workbook.getWorksheets().get(0);
// ワークシートのPageSetupオブジェクトを取得
PageSetup pageSetup = sheet.getPageSetup();
// ワークシートの拡大縮小率を90%に設定
pageSetup.setZoom(90);
// 修正したワークブックを新しいファイルとして保存
workbook.saveToFile("output/Excelの拡大縮小を設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
workbook.dispose();
}
}
Java で Excel ワークシートをページに合わせて調整する
Spire.XLS for Java では、PageSetup.setFitToPagesTall() と PageSetup.setFitToPagesWide() メソッドを使用して、ワークシートの内容を指定したページ数に収めることができます。手順は以下の通りです。
- Workbook クラスのオブジェクトを作成します。
- Workbook.loadFromFile() メソッドで Excel ファイルを読み込みます。
- Workbook.getWorksheets().get(index) メソッドを使用して特定のワークシートを取得します。
- Worksheet.getPageSetup() メソッドで PageSetup オブジェクトにアクセスします。
- PageSetup.setFitToPagesTall() および PageSetup.setFitToPagesWide() メソッドを使用してワークシートの内容を1ページに収めます。
- Workbook.saveToFile() メソッドを使用して変更後のブックを新しいファイルに保存します。
- Java
import com.spire.xls.ExcelVersion;
import com.spire.xls.PageSetup;
import com.spire.xls.Workbook;
import com.spire.xls.Worksheet;
public class FitToPages {
public static void main(String[] args) {
// Workbookオブジェクトを作成
Workbook workbook = new Workbook();
// Excelファイルを読み込む
workbook.loadFromFile("Sample.xlsx");
// 最初のワークシートを取得
Worksheet sheet = workbook.getWorksheets().get(0);
// ワークシートのPageSetupオブジェクトを取得
PageSetup pageSetup = sheet.getPageSetup();
// ワークシートの内容を縦方向で1ページに収めるよう設定
pageSetup.setFitToPagesTall(1);
// ワークシートの内容を横方向で1ページに収めるよう設定
pageSetup.setFitToPagesWide(1);
// 修正したワークブックを新しいファイルとして保存
workbook.saveToFile("output/ページに合わせるオプションを設定.xlsx", ExcelVersion.Version2016);
workbook.dispose();
}
}
Java で Excel ワークシートのヘッダーとフッターを設定する
Excelのヘッダーとフッターの設定方法については、こちらの記事をご参照ください: Java:Excel ワークシートにヘッダーとフッターを挿入する方法。
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