テキストの上に画像が表示されると、テキストが画像に覆われてしまい、表示できなくなります。このとき、文字と画像を同時に表示させるために、画像の透明度を設定することができます。この記事では、Spire.Presentation for Java を使用して、PowerPoint の特定のスライドに画像を挿入し、その画像の透明度を設定する方法を説明します。
Spire.Presentation for Java をインストールします
まず、Spire.Presentation for Java を Java プロジェクトに追加する必要があります。JAR ファイルは、このリンクからダウンロードできます。Maven を使用する場合は、次のコードをプロジェクトの pom.xml ファイルに追加する必要があります。
<repositories>
<repository>
<id>com.e-iceblue</id>
<name>e-iceblue</name>
<url>https://repo.e-iceblue.com/nexus/content/groups/public/</url>
</repository>
</repositories>
<dependencies>
<dependency>
<groupId>e-iceblue</groupId>
<artifactId>spire.presentation</artifactId>
<version>7.10.1</version>
</dependency>
</dependencies>
PowerPoint で画像に透明度を設定する
以下は、PowerPoint ドキュメントで画像の透明度を設定するために使用されるクラスとメソッドの表です。
クラス・メソッド | 説明 |
IAutoShape インターフェース | 形状を表す。 |
ShapeList クラス | 図形の集合を表す。 |
PictureFillFormat クラス | 画像の塗りつぶしスタイルを表す。 |
ShapeList.appendShape(ShapeType.shapeType, Rectangle2D.Double) メソッド | リストに新しい形状を追加します。 |
IAutoShape.getLine().setFillType(FillFormatType.value) メソッド | 線の塗りつぶし形式を設定します。 |
IAutoShape.getFill().setFillType(FillFormatType.value) メソッド | 形状の塗りつぶし形式を設定します。 |
IAutoShape.getFill().getPictureFill() Method | 画像塗りつぶし形式を取得します。 |
PictureFillFormat.setFillType(PictureFillType.value) メソッド | 画像の塗りつぶしモードを設定します。 |
PictureFillFormat.getPicture().setUrl(java.lang.String value) メソッド | 画像塗りつぶしのための画像の URL を設定します。 |
PictureFillFormat.getPicture().setTransparency()メソッド | 画像の塗りつぶしの透明度を設定します。 |
PowerPoint で画像に透明度を設定する手順を説明します。
- Presentation クラスのインスタンスを作成し、Presentation.loadFromFile() メソッドを使用して PowerPoint ドキュメントを読み込みます。
- Presentation.getSlides().get() メソッドを使用して指定したスライドを取得し、ShapeList.appendShape(ShapeType.shapeType, Rectangle2D.Double) メソッドを使用してスライドの指定位置に図形を挿入しています。
- IAutoShape.getFill().setFillType(FillFormatType.value) メソッドを使用して、図形を画像で塗りつぶし、塗りつぶし形式の種類を設定します。
- IAutoShape.getFill().getPictureFill() メソッドを使用して、画像の塗りつぶし形式を取得します。
- PictureFillFormat.setFillType(PictureFillType.value) メソッドで画像のフィルモードを設定します。
- PictureFillFormat.getPicture().setUrl(java.lang.String value) メソッドを使用して画像の URL を設定しています。
- PictureFillFormat.getPicture().setTransparency() メソッドを使用して画像の透過性を設定します。
- Presentation.saveToFile() メソッドを使用して、ドキュメントを保存します。
- Java
import com.spire.presentation.*;
import com.spire.presentation.drawing.*;
import java.awt.geom.Rectangle2D;
public class setImageTransparency {
public static void main(String[] args) throws Exception {
//Presentationクラスのインスタンスを作成する
Presentation presentation = new Presentation();
//PowerPointのドキュメントを読み込む
presentation.loadFromFile("ドイツの情報.pptx");
//最初のスライドの指定位置に図形を挿入する
Rectangle2D.Double rect1 = new Rectangle2D.Double(50, 130, 200, 150);
IAutoShape shape = presentation.getSlides().get(1).getShapes().appendShape(ShapeType.RECTANGLE, rect1);
//図形を画像で塗りつぶす
//塗りつぶし形式の種類を設定する
shape.getLine().setFillType(FillFormatType.NONE);
//塗りつぶし種類を設定する
shape.getFill().setFillType(FillFormatType.PICTURE);
//画像のURLを設定する
shape.getFill().getPictureFill().getPicture().setUrl("https://icon-icons.com/downloadimage.php?id=29761&root=266/PNG/128/&file=Germany_29761.png");
//画像の塗りつぶしモードを設定する
shape.getFill().getPictureFill().setFillType(PictureFillType.STRETCH);
//画像の透明度を設定する
shape.getFill().getPictureFill().getPicture().setTransparency(70);
//ドキュメントを保存する
presentation.saveToFile("画像の透明度の設定.pptx", FileFormat.PPTX_2010);
}
}
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